1736年、スコットランド生まれ。蒸気機関の発明家。父親は船大工、船のオーナーで請負人、スコットランド地方政府の役人。母親は名家の生まれで教養があり強い性格の人。▼ワットさんは最初に教育を母親から受けた後、Greenock Grammar Schoolに入った。学校では数学がよくできた。しかしラテン語やギリシア語といった古典はダメ。子供の頃から頭痛持ちで一生続いた。学校を出た後は、少しの間、父親の工房で機械工作を手伝い、器用さを見せた。▼18才で母親が亡くなり、父の健康も優れなくなったので、ロンドンに出て4年かかる器具製作の修行を1年で終えてグラスゴーに戻る。グラスゴーのギルドに工房開設の許可を申請するも、修行年数が短いことを理由に却下。▼困っているとグラスゴー大学から専門家じゃないとできない機器修理の仕事をもらい、上手に仕上げた。これ教授たち評価され、1757年(21才)大学内に工房を持った。大学が所有していたニューコメンの蒸気機関の模型の修理を教授と行いながら、仕事の効率を上げる方策を考えるようになった。▼工作技術力、学問的考察力、人と付き合う力が相まってイギリス産業に革命をもたらす蒸気機関の特許化と産業化を果たす。▼単位ワットは、ワットさんの名前が由来。
https://en.wikipedia.org/wiki/James_Watt
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%AF%E3%83%83%E3%83%88
The Steam Engine ~ James Watt