リーゼ・マイトナーさんの甥、オットー・フリッシュさんの自伝に出てくる科学者(76)規則正しい信号を発信する星パルサーを発見:A・ヒューイッシュさん

▼1967年、ヒューイッシュさんら宇宙天文学者が、宇宙に規則正しいパルスを発生する星があることに気づく。これが新聞などに知れると地球外に知的生命体がいると大騒ぎする。そのような事態を防ぐため、発見当初は秘密にした。それほどの大発見がパルサーの存在。ヒューイッシュさんらはこの発見でノーベル物理学賞を受賞する。
▼フリッシュさんの自伝では「偶然見つかった珍しい星の研究が、原子核のような稠密な物質についての新たな知識を与えてくれる(中略)。宇宙をのぞきこむための電波望遠鏡は、原子核の内部をのぞきこむための顕微鏡である巨大加速器を補足する装置となっている」(p.264)
▼聞く正しいパルスを発生する星の正体について、フリッシュさんは「大部分中性子からできている崩壊した星」「高速で回転し、一秒間に数回、電波のビームを空の周りに掃射している」「重力で結合された数マイルの大きさの巨大な原子核」(p.264)と説明している。

アントニー・ヒューイッシュ Antony Hewish 1924-
1924年、イギリスのコーンウォール州フォイ生まれ。
教育
トーントンのキングスカレッジで学ぶ。
1939年(15才)WWII
ケンブリッジ大学Gonville and Caius校で学ぶ。
途中、軍務に就き王立航空研究所で空軍用レーダー研究。マーティン・ライルさんと出会う。
1945年(21才)WWII終戦。ケンブリッジ大学でBA。キャベンディッシュ研究所でライルさんの下で研究。
1952年(28才)ケンブリッジ大学でPhD。星の間で起こるきらめきの研究を理論と実用の両面で開拓。
マラード電波天文台 (MRAO) に惑星間シンチレーションを研究する電波望遠鏡アレイInterplanetary Scintillation Arrayの建設を提案。
活動
1950年(26才)結婚。
1967年(43才)Interplanetary Scintillation Arrayが完成。指導学生のジョスリン・ベルさんがパルサー CP 1919を発見
1968年(44才)王立協会フェロー。
1969年(45才)英国王立天文学会エディントン・メダル受賞。
1971年(47才)キャベンディッシュ研究所で教授(電波天文学)(1989年まで)。
1974年(50才)ノーベル物理学賞(電波天体物理学の先駆的研究、パルサーの発見における決定的役割)
1982年(58才)ケンブリッジ大学マラード電波天文台 (MRAO) で所長(1988年まで)。

▼師匠・弟子・関係筋
師匠
■ マーティン・ライル Martin Ryle 1918-1984 1974年ノーベル物理学賞を受賞した天文学者。
弟子
□ ジョスリン・ベル=バーネル Jocelyn Bell Burnell 1943- パルサーを発見した天体物理学者。
関係筋
□ フレッド・ホイル Fred Hoyle 1915-2001 ケンブリッジ大学天文学研究所所長。

※オットー・フリッシュ著 松田文夫訳 「何と少ししか覚えていないことだろう-原子と戦争の時代を生きて-」 吉岡書店、2003年。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%92%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%A4%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5
https://en.wikipedia.org/wiki/Antony_Hewish