リーゼ・マイトナーさんの甥、オットー・フリッシュさんの自伝に出てくる科学者(16)世界初の原子炉を作った核物理学者:E・フェルミさん

▼フリッシュさんの自伝で、マクスウェルさん以来、物理学者は、難しい実験に挑戦する技能派と数学を扱う理論派のいずれかに専門化されるようになった、とした後で、フェルミさんを「両方の才能を持つイタリア人の天才」(p.27)と紹介している。
▼フェルミさんはマンハッタン計画に協力するためフリッシュさんがいるロスアラモスにやってくる。「せかせかしているようには見えなかったが、たいへん系統的に仕事をしたので、実に多くのことを成し遂げた」「日曜日には、いつも若い人々のグループと一緒に散歩に出かけた。このようにリラックスした飾らないやり方が完ぺきに身についた人物に、私はいままで会ったことがなかった」(p.208)とフェルミさんをスケッチしている。
▼E・フェルミさんの経歴等は9月14日のブログ(下のURL)で取り上げたので、そちらも見てもらうと、フリッシュさんの紹介の助けになろう。
▼フェルミさんがやった仕事は、元素に中性子を当てて人工の元素を作ったり、プルトニウムを作れる原子炉を作ったりと、それまで人類が踏み込んだことのない領域だ。

L・マイトナーさんの歩みに影響した人物(6) エンリコ・フェルミさん


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%9F

※オットー・フリッシュ著 松田文夫訳「何と少ししか覚えていないことだろう-原子と戦争の時代を生きて-」吉岡書店、2003年。